オーストラリア市場レポート　9月4日：金関連株の上昇

Sydney, 2009年9月4日, AEST (ABN Newswire) - 予想よりも良い内容の小売売上データを受けて、昨夜のウォール街は下落の流れを終え若干高となった。8月の好調な売上データは金曜日に発表される予定の米国主要雇用データに対する不安をある程度和らげた。

金融・エネルギー部門が下落し金関連株が上昇したことから、オーストラリア株式市場は横ばいで取引を終えた。S&P/オーストラリア証券取引所200銘柄の基準指数は8.6ポイント・0.19％下落し4,429.6、全株価指数は3.7ポイント・0.08％下落の4,432.9ポイントとなった。

注目の経済事象と数値

オーストラリアの Wayne Swan 財務大臣はロンドンでのG20財務大臣会議において、経済刺激策を時期尚早に停止することは国際的な回復の流れを脱線させることになりかねないと警告した。オーストラリアの経済刺激策は12月四半期から2010年を通して段階的に引き下げていくものとして設計されていた、と Swan 大臣は語った。

オーストラリア統計局によると、6月に5億3,800万豪ドルの赤字であったオーストラリア国際貿易赤字は7月に季節調整済みで15億5,600万豪ドルとなったとのことである。この数値は7月の赤字額を約8億8,000万豪ドルと見ていた市場予測平均よりも悪いものであった。

企業合併・買収ニュース

RMA Energy Ltd (ASX:RMT) は、中国の複合企業体 China Railway Resources Group の子会社 CREC Resources が比例的な買収入札を正式に行ったと語った。 RMA は株主に対し何も動きを起こさないよう勧告した。 CREC Resources は RMA Energy の80％に対し1,480万豪ドルでの入札を行った。

重要企業ニュース

Corporate Express Australia (ASX:CXP) の上半期利益は7月31日までの6ヶ月間で8.8％減少の2,547万豪ドルとなった。これに対し前年同期の利益は2,794万豪ドルであった。2010年1月までの金利・税処理前年間収益はアナリストが予測する9,090万豪ドルから1億50万豪ドルの範囲における下限値となる見込みである、と同社は語った。

食料品卸売業者 Metcash Ltd (ASX:MTS) は、独立系小売チェーン FoodWorks へ最近売却された元 Coles スーパーマーケットの45店舗に対し、25億豪ドルでの供給契約を締結した。この10年間の供給契約には生鮮食品や食品雑貨、そして付随する酒店8店舗で販売される酒類も含まれる。 Metcash は同社の見通しを再確認し、第1四半期における売上げは好調を維持していると語った。

運輸インフラグループ Asciano (ASX:AIO) は3名の新非常勤役員を指名する予定であると語った。新役員となる Malcolm Broomhead 氏、 Bob Edgar 氏、 Geoff Kleemann 氏は9月22日に開かれる同社の次回役員会において正式に任命される予定である。

白檀材生産・加工業者 TFS Corp (ASX:TFC) は1株あたり1.00豪ドルでの2,800万株の機関向け株式募集を順調に完了したと語った。 TFS は2009-10年に利益の多いインド・中東地域市場での事業展開を計画しており、この資金を負債返済とバランスシート強化に利用する予定である。

Babcock & Brown Infrastructure (ASX:BBI) は、必要とされる時間とコストへの見返りとして誠意を持って交渉を続けるために、主要投資家となりうるある候補先との仮契約を締結した。

ビジネスソフトウェア業者 Technology One Ltd (ASX:TNE) は、ほぼ完了していた契約が遅れたことから同社の見通しを上昇から下降へと見直した。同社は10％から15％の2009年会計年度利益増を以前に見込んでいたが、現在は9月30日までの12ヶ月での純利益が6％から12％減少するものと見ている。

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